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初心者サラリーマンの資産運用の始め方

金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が発表した「老後2000万円問題」をきっかけに、漠然と老後や貯蓄に不安を抱えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

私は1年半前、2019年1月から資産運用を始めました。ギャンブルのように短期で成果を求めるのではなく、長期の運用で、20~30年後に向けて資産を築いていきたいと考えています。

 

私は、最初は「資産運用はギャンブル、騙される、という声もあるけど本当に大丈夫?」という知識レベルからのスタートでした。そこから自分なりに調べ、初心者のサラリーマンはどうすればよいか、核とすべき資産運用の方法を学びました。

金融は元々苦手で、当時は用語も何もわからない状態でしたので、少しでも同じような方の参考になれば嬉しいです。

まずは、今回は考え方を記事にしたいと思います。

 

 

初心者サラリーマンの資産運用の核は「インデックスファンドの投資信託」への分散投資にすべき

私のような初心者のサラリーマンは、シンプルであり、リスクが低く、それなりのリターンも期待できる方法に投資すべきと考えます。

それは、「インデックスファンドの投資信託」への分散投資です。

インデックスファンドへの分散投資では、複利の力で、時間を味方につけることで数十年後に資産を大きく増やすことができます。

 

投資信託とは?

投資信託とは、運用会社が、多くの投資家から集めたお金を株式、債券、不動産などで運用する金融商品です。投資信託を購入するということは、「運用のプロにお金を預け、任せる」ということになります。

一企業の株式を買うと倒産、業績不振による株価低下などのリスクがありますが、投資信託をうまく活用することで少額から分散でき、リスクを低減することが可能です。

一方で、投資信託にも分散効果が薄い商品も多くあり、「どんな運用会社の、どのような運用方針の商品を購入するか」判断することが非常に重要になります。

 

インデックスファンドとは?

投資信託には、大きく「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。(それぞれの商品自体は無数にあります)

 

アクティブファンドは、「ロボット銘柄に投資します」「AI銘柄に投資します」など、独自の運用方針があり市場全体のリターンを上回ることを目指しますが、「信託報酬」「売買手数料」といった運用手数料が高いことが多く、アクティブファンドの多くはファンドは市場リターン、すなわちインデックスファンドに勝てません。

また、事前にどの商品が市場リターンに勝ち続けるかを知ることは不可能です。少なくとも、資産運用の初心者である我々に見極めることは困難であり、お勧めできません。

 

一方で、インデックスファンドは「日経平均株価」「ダウ平均株価」のような、あるベンチマークと同じ成績になることを目指し、運用していきます。

どのベンチマークを選ぶかも非常に大事になりますが、運用コストは低く、市場と同等のリターンを安定的に享受することができます。

当然、元本は保証されておらず、必ず+になることは保証されていませんが、「そのベンチマークが長期的には伸びていく」ことさえ見定められれば、大きく外すことない投資方法と言えます。

 

何を買えばよいか?:市場の分散

インデックスファンドの中で、どのような商品を購入すればよいのでしょうか。

 

株式100%

まずは、数十年後を見定めるのであれば「株式」に限定すべきです。債券や、債権を含む商品(バランスファンド)は株式100%よりも値動きは安定しますが、長期的に見るとリターンは下がります。

今後数年間で使う可能性のあるお金は、現金か、リスクの小さい債権にすべきと思いますが、数十年後を見据えた投資では、リターンを最大化するために株式に限定しましょう。

 

ベンチマーク選びの重要性

同じ株式の中でのベンチマーク選びについては、私はアメリカ市場全体」もしくは「世界市場全体」に分散されている投資信託のどちらか、が現在考えられる最適解ではないかと考えています。

 

考え方は、シンプルです。いずれかのベンチマークを選択することで、「世界中で、今後どの市場が伸びていくか?」に自身のお金をベットすることになります。

例えば、「日本が今後も経済成長し続け、日本企業がグローバルで活躍し時価総額も伸びる」と考えているのであれば、「日経平均株価」をベンチマークとした投資信託が候補となります。日本企業のある一企業、一業界の株を買うよりは分散されており、倒産した際に株式が紙くずになるリスクを低減させることができます。

が、この場合「日本市場の成長、日本企業のグローバルでの成功」が起きなければ、資産は大きく増えません。その可能性を考慮に入れる必要があります。

 

全世界への分散

そこでさらにリスクを低減するには、全世界への分散、または先進国全体への分散、など「国の分散」が重要になります。日本の数十年後は、人口も減少していく中で経済成長が難しい可能性もありますが、世界に目を向けると、人口は増え続け、経済成長はほぼ確実に進むでしょう。

ご自身の強い意見がなく迷う方は、「全世界株式」で世界中に分散することがお勧めです。

これにより、日本や米国以外の先進国、もしくは新興国での強い経済成長があった際にも、その成長をリターンとして享受することができます。

 

米国株式という選択肢 

最後に、米国はGAFAMを代表するように、マクドナルド、コカ・コーラ、ジョンソンエンドジョンソンなど、グローバルで成功している企業が多数あります。世界中の国で米国企業の商品、サービスは使われており、「米国企業に分散することで実質グローバルにベットしていることになる」という見方もあります。

過去10年のリターンでは、米国株式全体への分散が少なくとも結果的には最適解でした。この米国の強さが今後も続くかはわかりませんし、どちらになってもまた結果論にはなりますが、今後も「強い米国」が続くことを信じられるのであれば、投資対象として有力な候補になります。

 

いつ買えばよいか?:時間の分散

購入にあたって、時間の分散も行うべきです。なぜなら、株式市場は高騰したり、暴落したりするからです。

いくら有望な投資信託であっても、株式市場が高騰している高値で購入し、安値で売ることになれば、利益を出すことはできません。

「高値掴みを回避すること」それが時間の分散です。ほとんどの証券会社では、定期積立が用意されていると思いますので、「毎月1日」など(私はこれです)、決まったタイミングで定期購入することをお勧めします。

これは株式市場が今から上がりっぱなしであれば一括購入よりも却って効率が下がるのですが(値上がりしたタイミングで購入してしまう)、そのようなことはなく、ITバブルやリーマンショック、最近ではコロナショックなど、暴落のタイミングがあり必ず値下がりしています。値下がり時に多く購入できるよう、「一定金額を、月に1回定期購入すること」をお勧めします。

 

生活防衛資金を確保しましょう

また、安定したリターンを期待できるとはいえ、投資信託元本は保証されない、一時的には暴落する可能性もある資産です。

必ず、生活を守る防衛資金は確保したうえで、「今後数年間で 手をつける必要のない貯蓄」で投資を行いましょう。

働けない、大けがをした、受験で費用がかかる、などいざという時に家族や自分を守るために必要となります。安全をとるために確保する金額は人それぞれですが、私は、何かあった時のために貯金は手取り給料の半年分以上確保した上で、その他のお金で投資を行っています。

 

お勧め書籍

資産運用を理解するには、わかりやすく解説されている「個人ブログ」を読むことと、名著と言われる中から書籍を読むことがお勧めです。

いわゆる「プロ」が書いているブログは、ポジショントークが強かったり、何かを購入させるための誘導に繋がっていることが多かったり、お勧めできません。

 

私が初心者の方に是非読んでいただきたい書籍は、投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒントです。

インデックスファンド、投資信託、など基本的な用語はある程度理解する必要がありますが、初心者でもわかりやすい言葉で記載されており、不明な用語は少しネットで検索しながらであれば、十分に読むことができます。さすが、名著と言われるだけあります!

 

私自身、投資に関する本としては2冊目に購入して読みましたが、本当にシンプルで、基本が理解できます。サラリーマンの資産運用の核はインデックスファンドがベストであること、1にも2にもとにかく分散であること、とてもよく理解できました。


 

 

 

 

 

ネット証券で証券口座を開設しましょう

投資信託を購入するには、証券口座が必要です。資産運用について知識を蓄えることと並行して、証券口座を開設しましょう。

情報にも容易にアクセスでき、余計な営業員の売り込みもなく(営業からの売り込みは、証券会社が儲かり投資家が儲からないものがほとんどです)、何よりも手数料が安い、ネット証券がお勧めです。

 

基本的にはWEBで申し込み、送付されてくる書類に従って、手続きができます。多少手間ですが、口座の開設者を増やすために証券会社もわかりやすく工夫しており、手続きのやり方に困ることはありませんでした。

開設には書類の往復や必要な証明書類の準備などある程度時間がかかりますので、勉強と並行して実施することがお勧めです。 私は、口座を開設しよう、と決めてから実際の開設完了まで、1か月くらいかかりました。

 

お勧めのネット証券

インデックスファンドへの投資は、複利の力で、時間を味方につけることで資産を大きく増やすことができますが、手数料を抑えることは重要な要素です。

また、投資できるファンドの選択肢も多く、系列のネット銀行と合わせることで大きな利便性を発揮できる、以下のどちらかがお勧めです。

上記であれば、手数料もほぼ同じで最安水準、選択肢も多くあるため、初心者の方であれば銀行やその他ポイントなどをどちらの方が活用しやすいかで決めても問題ないと思います。米国株の定期買い付けには、為替手数料等若干SBI証券の方が良いようですが、投資信託でしたらどちらでも変わりありません。

私は、楽天カードがメインカードで、楽天Edy楽天市場ふるさと納税もよく活用している楽天経済圏の住人のため、楽天銀行楽天証券の口座を同時に開設しました。楽天のサービスを日頃から使用する方は、楽天証券がお勧めです。

楽天カードでの投資信託の積み立て購入で1%のポイントがつき、ポイントからの投資も可能、楽天市場でのポイントも溜まりやすくなるため、これを機に楽天経済圏に組み込まれることも考えてもよいでしょう。

 

 

まとめ:資産運用を始めてみましょう!

サラリーマンで初心者の方は、まずは「投資の大原則」を読み、楽天証券か、SBI証券で口座を開設しましょう。

そして、投資対象に迷うようであればまずは「全世界株式」のインデクスファンドに、月1回、定額で積み立て購入しましょう。

不安であれば、最初は月に1万円でも、1000円でも構いません。やりながら実際に資産の変動を感じ、より良い投資をしていくために、勉強を続けましょう。私自身、そうしています。

 

この記事が、漠然と不安に思われている方、初心者でどうすれば良いのかわからない方の一歩踏み出すきっかけとなれば、嬉しいです。

具体的な内容も、今後記事にしていきたいと思います。